【実話】恐怖体験談「穴」
みん!
今日はググが体験した(するであろう)恐怖を私が代わりに語らせていただきたいと思います。
ググの家の一つ上の階には中学時代の後輩、K村君が住んでいます。
そのK村君の部屋、つまりググの部屋の天井から近頃ドリルの様な音が聴こえてくるのです。
うるさいと思いながらもわざわざ言いに行くのも面倒。
それに翌日から一ヶ月間の出張を控えていたこともあり、その件については帰ってきてから考えることにしました。
一ヶ月後。
出張から帰ったググは部屋の天井に小さな穴が空いていることに気付きました。
「まさか北Mが空けた穴じゃねぇだろうな…」
まさかとは思いつつもとりあえず覗いてみることにしたググ。
しかし、薄暗い穴の中は赤黒い何かが見えるだけ。
ともかく上の階に貫通しているものではないと知り、ひと安心のググ。
それでも以前はなかったはずの穴が気になるググは、目につく度に穴を覗いてみましたが、見えるのはやはり赤黒い景色だけ。
穴の存在を気にしなくなったころ、エントランスで北村君とすれ違いました。
「久しぶりだね!元気かい?」
ググが声をかけると、北村君は振り返ってこう言いました。
「いやぁ、最近アレルギーが悪化して、目の痒みがとまらないんですよぉ」
北村君の目は赤黒く充血していましたとさ。