ため息に溺れる を読んで。
こんばんは!ググです。
本日はこちら。
小説ため息に溺れるレビュー
石川智健さんのミステリ小説を読んだので、
こちらの感想をば。
こちらですね。
なんといっても目を引くのは帯。
ラスト10ページ見えていた世界は一変する。
僕たちは、世界の構造を変えてしまったんだっ...///的なこと??
読み終わって感じるのは、ラスト4ページじゃないかと思いますけどね!笑笑
さて、以下ネタバレを含みますので、
読んでない方はお気をつけを。
イケメンの心優しい医師がなぜ自殺したのかという体で進んでいく物語はラスト4ページで衝撃?の結末を迎えます。
かつて虐待を受けていた指月は自分の心が傷つくことを極端に恐怖しています。
彼曰く、1番良いのは誰も傷つかないこと。
それが無理ならば自分が傷つかないように相手を貶めることも厭わない。
この相手を貶めることも厭わないって言うのがミソです。
ある程度誰もが思ってることだと思うんですが、イケメンかつ頭脳明晰の彼には、実行する力があるので思い通りに運んじゃう。
最初読んだ時、指月酷いな〜と思いましたが、実際はどうでしょう。
例えば、浮気の話をした時に、ほとんどの人が浮気はしてはいけないと言うでしょう。
少し前は連日ワイドショーで青筋立ててコメンテーターの方々が言っていましたよね。
浮気はパートナーに対しての背信行為だ!ダメ絶対ッ!🙅♂️
しかし、その意味の重さは各人で異なります。
そもそも難易度が違う。
誰にも言い寄られていない既婚者の言葉と、連日言い寄られている既婚者の言葉は全く異なります。
端的に言えば
浮気しないのか。浮気できないのかです。
指月は圧倒的に前者です。
相手を貶めちゃいけないよって言うけれども、そもそも、ほとんどの人は相手を意のままに操って貶める能力がないの間違いじゃないかと思います。
相手を貶める、貶めないって選択して貶めてないか。
仮に、自分が指月みたいに操る力を有していたとして、その力を行使しないという強い選択ができるのかなと思いました。
とはいえ、指月は異常者ですよね笑
自分が傷つかないためなら、悪意なくなんでもできちゃうんだから。
そういう意味ではコウイチロウお爺さんの人間味無くしたバージョンが指月だと思います。
じゃ、いつ人間味を失ってしまったのか。罪悪感なく人を貶めるなんていかれてます!
虐待を受けた時?
それともゲイであることがバレた時?
わかりませんが指月はとっくに人間としては死んでいたのでしょう。
その死んだ人間性の搾りかすがため息として溢れたのだと思いました。
うーん。。。
悲しいンゴねえ。
ラスト10ページで...!
とか衝撃のラストにあなたは騙される!
系の煽りは本当に嫌いなんですが、
しっかり読むことができました!
なんで嫌いかというと、
お前が言ったことで、「騙される」ことは分かっちゃったよと思うし、それが分かったんなら最後だけ読めばいいじゃんって思っちゃうからなんですが...笑
この本は面白かったです。
特に人間の異常性がそこかしこから感じられて、
とても良かったです!
さて、次は何を読もうかなっ??
ポジティブなお話よみたいな!笑
おわり。